KBCブログ (CADの使い方説明)

BricsCADを中心としたCADの使い方を説明します。

BricsCAD 用紙サイズの設定

図面作図を始める前に、用紙サイズの設定をして作図をを始めます。
BricsCADは実寸で作図を行います。
A3用紙サイズは420x297となります。
1/10の用紙サイズは4200x2970となり用紙サイズを10倍の大きさに設定します。
印刷時に尺度を合わせ正確に図面を印刷します。

f:id:KBConsul:20191007104443p:plain

用紙サイズを設定するには、メニューの「設定」-「図面範囲設定」を選択するか、

f:id:KBConsul:20191007104519p:plain

コマンド欄に :「LIMITS」と入力します。

f:id:KBConsul:20191007104557p:plain

左下のコーナーは 0,0 でそのまま、「ENTER」を実行。
右上コーナーは、マウスで指示するか、数値で入力します。
入力する数値は、x、y   xは幅、yは高さとなります。

A3の用紙の場合
等倍 : 420 x 297
1/10 : 4200 x 2970
1/100 : 42000 x 29700
と、設定します。

BricsCADの購入は
https://cad.kbconsul.com/index.php?CADkbc_shop_Brics

BricsCAD 新規作成・終了

BricsCADを使用する時の新規作成に関して説明します。

1.まず、BricsCADを起動します。
インストール時にBricsCADのアイコンをデスクトップに作成した場合は、デスクトップにある、
[BricsCAD V18]アイコンをクリックします。

f:id:KBConsul:20191004114119p:plain

アイコンが無い場合は、スタートの「Bricsys」から「BricsCAD V18・・・」を選択して起動します。

2.「ようこそ」のスタートウィンドウが表示されるので、ここで、「新規図面」か「他の図面を開く」または、「テンプレートで開始」
もしくは、「最近のファイルを開く」を選択してBricsCADを起動します。

f:id:KBConsul:20191004114149p:plain

3.それぞれの開き方

 (1) 新規図面 を開く

  ・[新規図面]を選択します。

f:id:KBConsul:20191004114228p:plain

  ・BricsCADが起動し、再度「起動」ウィンドウが表示されます。
   「一から開始」を選択し「次へ」ボタンをクリックします。

f:id:KBConsul:20191004114306p:plain

  ・次に「インチ系」か「ミリ系」を選択し、[終了]ボタンをクリックして作図開始です。

 (2) 最新のファイルを開く

  ・最近作図した図面を修正したい場合、下の表示されているファイル名を選択し、作図を継続します。

f:id:KBConsul:20191004114336p:plain

  ・選択した時点で選択した図面が開かれます。

 (3) 他の図面を開く

  ・「最近のファイルを開く」に表示されていない図面を開きたい場合に選択します。

f:id:KBConsul:20191004114407p:plain

  ・BricsCADが起動し、「図面を開く」ウィンドウが表示されるので、開きたい図面を探し、開きます。

 (4) テンプレートで開始

  ・デフォルトで用意されたテンプレート図面もしくは、あらかじめ作成しておいたテンプレートを開いて作図します。

f:id:KBConsul:20191004114434p:plain

 
※ BricsCAD起動時に「ようこそ」のスタートウィンドウが開かない場合は、「設定」を起動し「開始」で検索して
「□開始ダイアログを表示」にチェックを入れ、そのまま、x で設定ダイアログを閉じてください。BricsCAD起動時に
表示されます。

f:id:KBConsul:20191004114610p:plain

      • -
・終了する場合

1.保存せず終了する場合

 BricsCADウィンドウ右上の x をクリックし、保存せず終了する、もしくは、メニューの「ファイル」- 「終了」を選択し、保存せず終了します。

2.名前を付けて保存

 BricsCADウィンドウ右上の x をクリックし、「Drawing1への変更を保存しますか?」で「はい」を選択。
 

 図面を保存する場所を決め、ファイル名を変更して保存します。
 この時、ファイルの種類を変更して保存することができます。
 データを他に渡すことが無ければ、そのままの状態で問題ないかと思いますが、古いバージョンをお使いの取引先等へ渡すことがある場合、
 ファイル種類の枠を選択し、古いバージョンのAutoCAD 〇〇〇(*.dwg)を選択して保存してください。

  


以上

BricsCADの購入は
https://cad.kbconsul.com/index.php?CADkbc_shop_Brics

BricsCAD グリップの編集

図形を選択することにより、選択図形に緑の四角いグリッドが表示されます。
そのグリッドを選択することにより、図形を編集することができます。

f:id:KBConsul:20191004111302p:plain

●編集内容

・BricsCADでは、デフォルトで、直線のグリップを選択すると、全長の長さが表示され延長することができます。
※ダイナッミク入力は「ON」にしておきます。

f:id:KBConsul:20191004111343p:plain

・ここで、「スペースバー」か「enter」キーを1度クリックすると、移動モードに変わります。その後も何度か
キーをクリックすると、編集モードが変わります。

f:id:KBConsul:20191004111422p:plain

 または、1つのグリップを選択し、ドラッグしている時に、マウス右ボタンをクリックすると、コンテキストメニューが表示され、
そこから、さまざまコマンドを切替することができます。

f:id:KBConsul:20191004111541p:plain

●ダイナミック寸法入力の表示を変える

・デフォルトは角度と長さ表示

f:id:KBConsul:20191004111629p:plain

・長さと角度と延長長さを表示させるには
 メニューの[設定]-[設定]-[図面]-[2D作図]-[ダイナミック寸法表示]を選択し
項目を「[2]DYNDIGRIPによって指定された全てのダイナミック寸法」を
選択すれば、全長と延長寸法が表示されます。

f:id:KBConsul:20191004111703p:plain

全てのダイナミック寸法が表示されます。

f:id:KBConsul:20191004111735p:plain


BricsCADの購入は
https://cad.kbconsul.com/index.php?CADkbc_shop_Brics

BricsCAD 類似選択コマンドに関して

同じ属性の図形を簡単に選択するコマンドです。

f:id:KBConsul:20191004105945p:plain

様々な図形が複数ある中、同じ名前、画層、色、線種、線種尺度、線の太さ、印刷スタイル、等で指定して選択することができます。

●選択方法

1.メニューの「編集」-「類似を選択」をクリックして実行してください。

f:id:KBConsul:20191004110031p:plain

2.選択したい複数の図形の中の1部を選択すると、全ての同じ名前、画層の図形が選択できます。

f:id:KBConsul:20191004110114p:plain

3.設定を変更したい場合は、コマンド起動時に、コマンドライン
se
と、入力して実行すると「類似プロパティ」ダイアログが表示されるので、そこで選択したい項目を
チェックして、選択を実行してください。

f:id:KBConsul:20191004105945p:plain

BricsCADの購入は
https://cad.kbconsul.com/index.php?CADkbc_shop_Brics

BricsCAD 異尺度設定に関して

モデル空間で、異尺度の図形を作図する場合の方法を説明します。

f:id:KBConsul:20191004103349p:plain

● 注釈尺度の設定

1.ステータスバーに「注釈尺度」「自動尺度変更」が表示されていない場合、表示します。
ステータスバーの右端の「▼」をクリックします。

f:id:KBConsul:20191004103435p:plain

2.ステータスバーに表示できるコマンドが一覧で表示されるので、その中の「注釈尺度」と「自動尺度変更」に
チェックを入れます。

f:id:KBConsul:20191004103529p:plain

3.「注釈尺度」に必要な尺度を入力しておきます。ステータスバーの「注釈尺度」の項目で、マウスの右ボタンを
クリックし、「カスタム・・・」を選択します。(※コマンドラインに「SCALELISTEDIT」と入力しても起動します。)

f:id:KBConsul:20191004103608p:plain
f:id:KBConsul:20191004103637p:plain

4.「尺度一覧の編集」ダイアログが表示されるので、「新しい尺度を追加」アイコンをクリックします。

f:id:KBConsul:20191004103712p:plain

5.「Add Scale」ダイアログが表示されるので、「尺度の名称」と尺度の分子、分母を入力して「OK」をクリックし
「尺度一覧」に追加します。必要な尺度分追加します。

f:id:KBConsul:20191004103743p:plain

6.必要な尺度の数分、「新しい尺度を追加」で尺度を追加します。「OK」でダイアログを閉じます。
(※注釈尺度の一覧はファイルに保存されますので、テンプレートなどに登録してください)

f:id:KBConsul:20191004103835p:plain

●異尺度対応寸法線の設定

1.メニューの「ツール」-「図面エクスプローラ」-「寸法スタイル設定」を起動します。

f:id:KBConsul:20191004104247p:plain

2.「図面エクスプローラ」ダイアログが起動するので、「寸法スタイル設定」の項目を選択して、通常の寸法スタイルを異尺度対応にするか、新たに異尺度対応の寸法スタイルを作成します。
「異尺度対応」の項目を「はい」と設定します。これで、対応されます。ダイアログは閉じます。

f:id:KBConsul:20191004104320p:plain

●異尺図面の作図方法

1.1/10の図面を作成する場合の詳細図を1/5で作図する方法を説明します。
1/10の図面を作成し、寸法作図時に寸法スタイルを「異尺度対応」の寸法スタイルに変更します。
寸法スタイルの変更は、ステータスバーの「カレントの寸法スタイル」表示部分にマウスカーソルを移動し、
マウスの右ボタンをクリックして、寸法スタイルを選択します。

f:id:KBConsul:20191004104452p:plain

f:id:KBConsul:20191004104535p:plain

2.このまま、寸法線を引くと図のように寸法文字、寸法矢印等、小さくなります表示されます。
(※注釈尺度が1:1になっている場合)

f:id:KBConsul:20191004104611p:plain

3.プロパティバーを表示して、図面の「注釈尺度」を1/10に変更します。

f:id:KBConsul:20191004104641p:plain

4.1/5の詳細図を作図し、寸法線を作図します。
長さは、そのままの1/1の長さが表示されます。

f:id:KBConsul:20191004104732p:plain

5.1/5の寸法線を選択し、プロパティバーの「基本の単位」の「長さ尺度」を「0.5」に変更します。

f:id:KBConsul:20191004104802p:plain

6.1/5の寸法値が0.5倍の「10」に変わります。

f:id:KBConsul:20191004104831p:plain

以上

BricsCADの購入は
https://cad.kbconsul.com/index.php?CADkbc_shop_Brics

BricsCAD 小数点以下の0を非表示にする

f:id:KBConsul:20191004102924p:plain

図のように小数点以下の0を付けたい場合、もしくは消したい場合の設定です。

【操作方法】

1.メニューの[設定]-[設定]を選択します。

2.設定ダイアログが表示されるので、
[寸法]-[基本の単位]-[小数点のゼロを省略]
 ■十進数法の末尾のゼロを省略
にチェックを入れます。
※少数点以下の0を表示させたい場合は、反対にチェックを外します。

f:id:KBConsul:20191004102955p:plain

・精度の変更は、精度の項目で桁数を入れます。

・小数点の区切り符号を変更したい場合は、小数点区切り符号の項目に
 変更したい記号を入力します。デフォルトはカンマになっています。

f:id:KBConsul:20191004103027p:plain

※既に入力された値は変更されません。再度、作図してください。

以上

BricsCADの購入は
https://cad.kbconsul.com/index.php?CADkbc_shop_Brics

BricsCAD プロファイルを新しく作成する

BricsCADでは、ユーザーごとにそれぞれの作画環境に適した設定をカスタマイズし、
それをプロファイルに保存することができます。
ツールバーとメニュー構成などもプロファイルに管理できますので、
それぞれの作図にあったメニュー構成を作成することができます。
まず、新しく作成する場合、プロファイルを新しく作成し、そのプロファイルから起動して
環境を設定してください。設定した内容は現在使用しているプロファイルに保存されます。

作成方法

メニューの[ツール]-[プロファイル管理]を起動し、[作成]ボタンをクリックして、新規にプロファイルを作成します。
作成できたら、作成したプロファイル名を選択し、[カレントにセット]ボタンをクリックして、起動するプロファイル環境を選択します。ここで、プロファイル管理は終了し、BricsCADを起動しなおしてください。


f:id:KBConsul:20191004101727p:plain

●プロファイルを初期設定に戻す方法

1.BricsCADの起動
「ようこそ」ダイアログが起動したら、そこから、「プロファイル初期設定」を選択し、単位は「mm」を選択、「2D作図」をクリックします。(それぞれ、デフォルトに戻したい初期環境を最後に選択してください。)

f:id:KBConsul:20191004101822p:plain

2.最初期化プロファイルダイアログが表示されるので、プロファイル名を変更するか、変更しない場合は、そのまま、「OK」ボタンをクリックします。

f:id:KBConsul:20191004101905p:plain

3.「開始」項目に変わりますので、今作成した「2D作図」のプロファイルを選択したまま、「新規図面」もしくは、「テンプレートで開始」を選択してBricsCADを起動してください。

f:id:KBConsul:20191004101956p:plain

新規環境でCADが起動できます。

BricsCADの購入は
https://cad.kbconsul.com/index.php?CADkbc_shop_Brics