KBCブログ (CADの使い方説明)

BricsCADを中心としたCADの使い方を説明します。

BricsCAD 図形移動のマニピュレータ(2D)の使用方法

マニピュレートコマンドは、V18から付いた新しいコマンドです。
図形を移動させるのに便利に使用できます。

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移動、回転、ミラー反転ができます。

●設定方法

・マニピュレータの設定により、起動方法が変わります。
(「設定」コマンドを起動して使いやすい設定にしてください。)

0.マニピュレータは非表示

起動する場合はクワッドメニューから起動できます。

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1.図形選択のたびにマニピュレータを表示

図形を選択すると自動的にコマンドが起動する設定です。

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2.マウスの左ボタンをMANIPULATORRDURATYION値より長く押すと、マニピュレータを表示します。

マウスの左ボタンを図形選択時に、「マニピュレータ表示必要時間」で設定した値以上押していると表示します。
図形選択は単体選択時です。複数選択したい場合は、表示の後で他の図形を選択します。
「マニピュレータ表示必要時間」はミリ秒設定なので、「1000」の設定で1秒となります。

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●マニピュレータの名称

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①アンカーハンドル ・・・ マニピュレータの位置を移動させる
②軸ハンドル    ・・・ マニピュレータ自体を回転させる
③軸        ・・・ 選択した軸方向に移動させる
④矢頭       ・・・ ミラー反転させる
⑤平面見本     ・・・ 平面方向に自由に移動させる
⑥回転円弧     ・・・ 回転させる

●各使用方法

①アンカーハンドル

 アンカーハンドルを選択することにより、アンカーハンドルが青色に塗りつぶされ、カーソルにくっついて移動します。

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 マニピュレータの位置を移動したい場合に変更できます。

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②軸ハンドル

 軸ハンドルを選択することにより、マニピュレータの配置角度を変えることができます。図形を45°方向に移動したい場合、マニピュレータを45°の角度に傾けることができます。

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 マニピュレータを45°傾ける

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③軸

 移動させたい方向の軸を選択することにより、縦方向のみ、横方向のみに移動させることができます。

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 Y軸方向に移動させます。

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 X軸の軸を選択してX軸方向に移動させます。

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④矢頭

 矢頭を選択することにより、選択した軸とは違う軸を中心にミラー反転させます。

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 X軸を中心に反転移動します。

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 X軸側の矢頭を選択すると、Y軸を中心としてミラー反転できます。

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⑤平面見本

 平面見本を選択することにより、XY自由に移動できます。

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 縦横自由に移動できます。

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⑥回転円弧

 回転円弧を選択することにより、図形を回転させることができます。

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 回転させることができます。

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※上記移動に関しては、「ctrl」キーを押しながら実行することにより、複写モードになります。
 
 
以上


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